従来、3カ年で進めてきた経営計画を今回、10カ年で計画しました。今後の急速な技術の進化や環境変化に対し、より長期的な視野で対応するため、将来のありたい姿を目指す経営計画を掲げました。
- リレーションシップの深化
- 製造力の強化
- 次世代成長製品の事業化
- 独自技術による将来を見据えた商品開発
- 活力ある職場づくりと人材強化
第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」のビジョン、方針については、2020年3月25日公表の内容に変更はありませんが、新型コロナウイルス感染症の影響による生活様式の変化や、デジタル技術、自動車の電動化など次世代技術の普及により、事業環境が急激なスピードで変化することが想定されます。環境の変化に対し、より長期的な視野で対応するため、将来のありたい姿を目指す経営計画を策定いたしました。
将来のビジョンに沿った対応として、2019年11月の板橋工場での火災事故からの復旧対応についても、被災した大量生産型の4フィート圧延機を廃棄し、環境負荷の少ない高機能万能型の2フィート圧延機新設により弊社独自の生産体制を強化していくことで更なる飛躍を目指し、事故の再発防止や信頼回復を図るとともに、新技術・新製品を主力とする事業構造へのシフトを進めてまいります。
また、創立100周年にあたる2030年に向けて、弊社の原点である圧延技術と加工技術を極め、圧倒的な差別化を実現する商品の開発、事業化を進めます。そして、すべてのお客様、取引先、並びに弊社グループ会社とのリレーションシップを深化させていくことで、更なる成長を目指します。
「人と地球にやさしい新たな価値を共創する Multi & Hybrid Material 企業」
従来、3カ年で進めてきた経営計画を今回、10カ年で計画しました。今後の急速な技術の進化や環境変化に対し、より長期的な視野で対応するため、将来のありたい姿を目指す経営計画を掲げました。
将来の新たなニーズに対応する新技術・新製品を主力に事業構造の変革を目指します。
既存技術を深化することで機能を充実させ競争力を高めた製品を拡大する
[内容・製品例]
高光沢品質・形状厳格などの機能強化、黒加飾
次世代電池、新エネルギー車、医療、産業機器などをターゲット分野として将来の中核となる事業を構築する
[内容・製品例]
・高機能ステンレス箔:製品板厚0.10ミリ以下、独自表面処理製品など
・マグネシウム新合金:良加工性・高熱伝導率、二次電池負極用新合金など
・高機能極薄電磁鋼帯:高速・高効率小型モーター用コア材料など
・精密マルチ異形圧延:マルチ=多種多様な素材・形状を実現する製品
・高強度・複合ファインパイプ:小径厚肉管、FINE PEEK-STなど
・マルチマテリアル:チタン、Ni合金など新たな素材の圧延、加工
連結業績 | 個別業績 | |
---|---|---|
売上高 | 500億円 | 430億円 |
経常利益 | 15億円 | 9億円 |
当期利益 | 12億円 | 7億円 |
ROS | 3% | 2% |
配当性向 | – | 30%程度 |
連結業績 | 個別業績 | |
---|---|---|
売上高 | 650億円 | 550億円 |
経常利益 | 50億円 | 40億円 |
当期利益 | 40億円 | 30億円 |
ROS | 7% | 7% |
配当性向 | – | 30%程度 |
連結業績 | 個別業績 | |
---|---|---|
売上高 | 401億円 | 324億円 |
経常利益 | ▲24億円 | ▲29億円 |
当期利益 | ▲2億円 | ▲6億円 |
ROS | ▲6% | ▲9% |
配当性向 | – | – |
・これらの事業化に伴う設備投資金額は、250億円を見込んでおります。優先度や実施時期については、市場環境の変化に合わせ精査を行い実行してまいります。
※本経営計画は、現時点で入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因の仮定を前提としています。実際の業績は、今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。